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M&A実績

地方有力企業の悲願だった関東事業の確立
その実現の大きな契機となったM&A

譲渡企業

一般土木建築工事業

  • 売上高:30億円~50億円
  • 従業員数:約40名
  • 所在地:神奈川県
  • 業歴:約45年

背景

神奈川県で建築工事業を営み、住宅から公共工事と幅広く手掛ける同社。地域に根づいた営業基盤を構築して業績も好調だったが、オーナーの後継者として適した人材が親族にも社内にもおらず、事業承継問題に悩まされていた。オーナーにはM&Aで第三者に譲渡するしか選択肢がない中で、「M&Aで譲渡するのであれば、候補となる相手と互いの理解を深めながらゆっくりと進めたい」と考えていたものの、オーナーは当時すでに74歳。自身の年齢を考えれば「これ以上先延ばしには出来ない」と考えて、譲渡することを決断。会社の永続的な発展のために、経営基盤が強固で一定以上の事業規模がある優良な企業への譲渡を望んでいた。

譲受企業

一般土木建築工事業

  • 売上高:100億円~500億円
  • 従業員数:約150名
  • 所在地:愛知県
  • 業歴:約75年

背景

長年にわたり、愛知県を地盤に建築工事業を展開してきた同社は、更なる事業拡大のために関東へ進出し「関東エリアにおける事業を確立すること」を至上命題として取り組んでいた。その足掛かりとして神奈川県内に自社の営業拠点を構えたものの、地場の競合に勝る知名度もなく、また地元の協力会社とのネットワークもなかなか構築できず、苦戦を強いられていた。そのような状況下で出合った対象会社は、①神奈川県下での長年の実績から相応の知名度がある、②顧客基盤が豊富、③官民問わず直接取引の実績が豊富、④協力会社ネットワークも確立されている、といった点で、同社が必要とする無形資産を多く保有していた。対象会社を譲り受けることで、同社の関東事業の拡大を加速させることができると判断し、買収を決断。

成立後

◆売主オーナーは、長年にわたり悩まされてきた後継者問題から開放され、
 ようやく穏やかに引退をすることができ、安堵している。
◆買主の後ろ盾がついたことで、売主社内のキーマンを社長に引き上げることができた。
◆買主は売主の顧客基盤やネットワークを活かし、事業拡大を推進中。
◆さらなる事業拡大を目指して、神奈川県以外の関東エリアへの進出も企図している。
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